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外国人打者の長打とオリックス打線の不安 日本シリーズ観戦記2021 オリックス×ヤクルト第三戦

 

本日は東京ドームでの第三戦をお送りします。

今日こそは少し打撃戦を期待したがどうなるか……

第一戦と第二戦の記事はコチラ↓

日本シリーズ観戦記2021 オリックス×ヤクルト第一戦

日本シリーズ観戦記2021 オリックス×ヤクルト第二戦

 

詳しい試合内容結果はこちら⇩

スポーツナビ オリックス×ヤクルト

最終スコア オリックス 5-4 ヤクルト

https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2021000977/top

1 2 3 4 5 6 7 8 9
オリックス 0 0 1 0 0 2 1 0 0 4 7 2
ヤクルト 0 0 0 0 3 0 2 0

X

5 5 1

 

試合感想と考察

 

序盤はチャンスがありつつも中々点が入らず、オリックスは3回に先制するも膠着状態が続く。

5回裏に先発田嶋が降板したことで流れが変わり、試合は一気にシーソーゲームへ。

しかし、7回裏にサンタナの2ランが飛び出し。これが試合を決する一打となった。

均衡した試合は、最終的にヤクルトが一枚上回る結果となった。

 

序盤~5回表まで

ヤクルト先発小川、田嶋両投手共にややコントロールに不安のある立ち上がり。

しかし小川は直球で押し込み、田嶋は好守に助けられ、静かな立ち上がり。

2回裏、村上の死球と安達の捕球ミスにより、ノーアウト1,2塁のピンチに。

しかし、村上の謎の2塁での偽盗行為に中村が動揺したのか、中村は三振。

(恐らくエンドランサインの見落とし?もしくは村上の独断による偽盗?)

双方ミスがあったが、結局2回裏は田嶋が粘って無失点。

 

ピンチの後にチャンスあり。

3回表は先頭の紅林がヒットで出塁。

さらに伏見がバスターを仕掛け、これがショート西浦のエラーを誘う。

1アウト満塁から宗が低めの球をライト前へタイムリーヒット。

しかし、吉田は低めのフォークに全く合わずに三振。

続く杉本は低めのチェンジアップに手を出しファウルフライで、この回1点のみ。

主軸の二人の調子はイマイチという状況。

両投手4回は0点に抑え、試合は中盤へ。

 

5回裏~6回表

5回裏、1アウトから青木が出塁。

するとここでオリックス首脳陣はリリーフを投入。

リリーフ陣の層の薄いオリックスにしては、少し早い決断だな……と感じた。

しかし、山田に打たれて勢いを与えたくないという判断だったのだろう。

交代した比嘉は外角にボールを集めて山田を引っ掛けさせてショートゴロに。

そして続く村上のところでバルガスに交代。

ここでオリックスベンチには二つの選択肢があった。

・村上を敬遠し、1.2塁で比嘉でサンタナ勝負。

・サンタナに交代、村上勝負。

結局オリックスベンチはバルガス交代を選択したのだが、これが裏目に出る。

バルガスは村上に四球、続くサンタナには1球もストライクが入らず。

二死満塁から、当てるのが上手い中村にセンター前へ運ばれ2点タイムリーヒット。

さらに三塁手宗が、送球ミスを犯して3点目が入った。

 

このように、四球が多く、荒れ球傾向の強いピッチャーは

あまりイニング途中から投入させるべきではないと考えている。

比嘉を交代させたことへの是非は別として、なぜ交代させる投手が日曜日失点したばかりのバルガスなのか。

根拠があっての判断だったのかもしれないが、オリックスのリリーフ陣の層の薄さを感じさせた人選だった。

 

6回表、クリーンアップからのこの回を抑えれば、ヤクルトペースでの試合運びが予想されたが、そうは問屋が卸さなかった。

2点リードで小川に慢心が生まれたのか、ボールが高めに集まりはじめる。

吉田は外角高めのボールを左中間へ2塁打。

さらに杉本には真ん中高めのボールをライトスタンドに運ばれ、同点2ラン。

あっという間の同点劇となってしまった。

小川は意識してやったわけではないだろうが、投球に慢心が生まれたイニングとなった。

結果的に眠らせていたクリーンアップ2人を目覚めさせてしまった。

 

7回表~7回裏

ヤクルトはピッチャースアレスに交代。

スアレスはコントロールがまとまらず、先頭の伏見を歩かせてしまう。

続く福田は送りバントで1アウト2塁のチャンス。

ここでヤクルトベンチはピッチャー田口に交代。

田口は宗に対しては内外角にボールを散らし、最後は意表を突く内角を攻めて、見逃し三振に打ち取る。

しかし、続く吉田は外角低めの難しいボールをレフト前へ。

前の打席で2塁打を打っていなければ、この結果にならなかっただろう。

4番杉本は申告敬遠。ここでヤクルトベンチは石山に交代。

満塁での勝負だったが、石山は冷静にボールを低めに集め、ジョーンズを三振に打ち取った。

 

7回裏は吉田凌がマウンドへ。このシリーズ3連投となる。

先頭の青木は吉田のスライダーを狙い撃ち、見事に中前へ。

山田はストレートを狙い打つが、ライトフェンス前で失速。

そして村上を三振に打ち取る。

ここでノーヒットだったサンタナを迎える。

サンタナは中途半端な高さの外角スライダーを捉えてライトスタンドへの2ランHR。

日本シリーズでの外国人のHRは試合を動かす。

ここまでノーヒットであったが、CSでもHRを放っていたので注目していた。

やはりサンタナの存在は恐ろしかった。

 

9回裏

9回は清水の登板も噂されたが、結局シーズン通りマクガフがマウンドへ。

マクガフは先頭の伏見をすぐに追い込むが、追い込んでから真ん中に投げたストレートを

中前に運ばれてしまい、ノーアウトのランナーに球場がざわつく。

続く福田は初球を送りバント。

ただしこの送りバントは、結果的にはマクガフを落ち着かせてしまった。

続く宗は低めのボールに手を出してファーストゴロ。

吉田は申告敬遠。

杉本は内角よりのストレートに詰まり、ファーストフライに打ち取られてゲームセット。

結果的に福田のバントがマクガフを復調させてしまった。

もう少し走者を意識させ、コントロールの不安を呼び起こす必要があっただろう。

ヤクルトはマクガフの自信を取り戻させることに成功した。

明日以降のリリーフ陣の運用がやりやすくなるだろう。

 

試合結果と考察

現状ヤクルトペースでシリーズは進んでいる印象。

当初山本や宮城、田嶋ら先発陣が揃っているオリックス有利と見ていたが、ヤクルト投手陣の踏ん張りと、打線の粘りがオリックスペースの試合運びをさせていない。

さらにオスナ、サンタナ両外国人に長打が出たことで、上位から下位までマークすべき打者が増え、オリックス投手陣に更なるプレッシャーをかけることに成功している。

 

一方のオリックスは打線に不安。

打線は杉本と吉田に長打が出たのが幸いだが、下位打線や代打でチャンスを作り出せる選手が少ないのが気になる。

特に、レギュラーシーズン要所で好打をみせていた5番T-岡田の出番が少ない。

もしかしたら調子が悪いのかもしれないが、T-岡田不在により余計に吉田、杉本に負荷がかかっている印象を受ける。

モヤ、ラベロの外国人勢の調子もいまひとつで、下位打線から長打やチャンスが生まれる気配がないのが悩みの種だ。

代打陣も、ジョーンズを使ってしまうと出すコマがなくなってしまう。

このオリックスの野手層の薄さが、日本シリーズに入って浮き彫りになりつつある。

 

また、リリーフ陣もヒギンズ、吉田凌がHRを打たれ、セットアッパーの起用をどうしていくべきか難しい局面に。

山田、富山らサウスポーの登板が3試合なかったものやや疑問が残る。

彼らも投げさせて状態を確認するべきだと思うが、バルガスや吉田を重用したい理由があるのか、もしくは他二人を投げさせると不安な理由があるのだろうか。

オリックスリリーフの層の薄さが少し気になってくるだけに、先発陣と打線の頑張りがより必要になるだろう。

今後のオリックスのDH制なしの戦いに不安を感じる試合となった。

 

いつまで自分がこの日本シリーズを追い続けられるか分からないですが、またお付き合いいただけると幸いです。

 

それではみなさん、良い野球ライフを!

 

DAZN

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