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もっと知りたい!阪神暗黒時代② 暗黒期のスキャンダル・人間関係トラブル&制作感想

 

その①を観ていない方はコチラ⇩

もっと知りたい!阪神暗黒時代① 掛布引退の裏側とエースの不在

阪神暗黒時代 本編の動画はコチラ⇩

15年で最下位10回!?阪神タイガース暗黒時代 前編 【ゆっくり解説】

どうしてこんなに打てないの?阪神タイガース暗黒時代 後編 【ゆっくり解説】

動画を見ていない方はリンクからどうぞ。

 

阪神暗黒時代のスキャンダル チーム・球団内の対立

阪神タイガースは人間関係のトラブルが多発し、監督と選手、コーチと選手、オーナーと監督など、対立・内紛が非常に多く、純粋に野球に集中できる環境ではなかったと言える。

本来阪神暗黒時代前編の動画内で語るべき内容であった。しかし、過去の不名誉な内容であり、しかもグラウンド外の内容を含み、動画にする内容として相応しくないと判断したため、こちらで公開することにした。

 

球団内部の意思統一不足・オーナーにモノ申せる存在の不足

阪神Kオーナーの意向に球団・チーム内が振り回されるケースが多かった。この一件は巨人の某オーナーにも言えることだったが、阪神は結果が伴わなかった。

オーナーと球団社長の考え方にズレが生まれるケースが度々あり、監督人選や指揮命令系統を混乱させてしまった。責任の所在が曖昧になり、弱い現場の人間から切られる形になってしまった。阪神球団内の意思統一がとられていないため、タイガースというチームが一枚岩になりようがない。

暗黒期の歴代の監督たちも、球団内部のトラブルに巻き込まれる形で次々と退任していった。もちろん成績不振も原因の一端であるが、オーナーと球団の板挟みの末の犠牲者、という側面もある。

加えて、1995年の阪神淡路大震災により、阪神球団は大きなダメージを負っており、十分な補強を行えなくなっていた。97~01年頃まであまりFA・外国人補強ができなかったのはこれが原因である。

ただし、この現状に対し、オーナーにモノ申したのが野村克也監督である。

「阪神が低迷している原因は、失礼ながら、オーナー、あなたですよ。プロ野球のチームを強くするにはカネがかかるんです」

出典:阪神タイガース暗黒時代再び 野村克也著 宝島社新書

当時の資金に寄らないチーム作りを理想とする本社(オーナー)のやり方に異を唱えた。これに加え、野村監督は星野仙一監督の招聘をフロントに打診。

だから僕が阪神の監督を辞める時、後任をある人に託したいと思いました。いるだけで空気が引き締まり、いつ鉄拳が飛んでくるかわからないような恐怖感と緊張感を醸し出す人物でした。しかし、その人は健康状態が優れず、ドクターストップで断念しました。

その後、星野仙一さんが中日の監督を辞めたので、僕はフロントに対し、星野さんに監督就任をお願いするよう進言したんです。阪神が強くなるには怖い監督じゃないと駄目だと言ってね。

出典:【追悼】初公開、野村克也元監督が語る「リーダーへの4つの教え」

オーナーは以後球団経営の方針を転換し、星野監督の補強を資金面で球団がバックアップ。野村監督のオーナーへの進言が暗黒時代脱出のきっかけとなった。

マスコミに正直に話し過ぎ

選手・監督・コーチが在阪マスコミに正直に文句・愚痴を話す→マスコミが大袈裟に報道→対立悪化というケースがあまりにも多かった。こうしたトラブルは、他球団でもチーム状態の悪い時ほど表面化しやすいものである。ただし、タイガースはこのようなケースが飛びぬけて多い。

恐らく、メディアと選手らの距離がかなり近く、色々と話しやすい、話しやすぎる距離感なのだろうと推察する。そのため、勢いで言ってしまった内容を記者に漏らしてしまう。加えて阪神は球界でも巨人と並ぶ注目度の高いチームで、記者は特ダネを求めて失言を待っている。そして口に出したことは水に流せても、一度報道されてしまった発言は取り下げられない。こうしてトラブルは悪化していく。

記者相手に正直に話さなければ、防げるトラブルも多かったように感じる。かといって緘口令を敷く、というのも恐らく反発が出ただろう。それだけこの時代のタイガースとメディアの距離感は近かったと感じている。

 

成功のビジョンを知らない

阪神タイガースは長い歴史を持ちつつ、優勝回数の少ない球団である。そのため、勝つためのビジョンが少ないというのは動画本編でも語った。

暗黒期の村山実・藤田平監督は双方タイガース一筋、共に名球会入りの名選手であった。しかし、監督時代は指導方針・起用法などから選手からの人望を欠き、成績が低迷。共に短期政権に終わった。これらの監督任用も暗黒時代を長引かせる原因となった。

個人的には、タイガース一筋の選手は監督にすべきではないと思う。タイガースを優勝させたいのならば、外部から勝ち方を知っている監督を呼ぶ方が良いと考える。

阪神タイガースが名門球団であるが、強豪球団ではない。そのことを意識した監督・コーチの選出をすべきである。そして、外部招聘の監督を阪神球団が全力でバックアップすることも必要だ。バックアップがなければ、過去のブレイザー、野村克也監督時代のような失敗を繰り返すだけになってしまう。

 

編集後記

 

今回制作にあたり、阪神暗黒時代の動画台本・記事原稿を作成していましたが、阪神暗黒時代のスキャンダルとして配慮すべき内容等、かなり迷いが生まれました。

個人的に球団内の政治・スキャンダル的な内容はあまり扱いたくないという考えがあり、動画内では深入りをしないことにしました。(紹介しても、過去の笑い話にできる範囲内の話題に絞っています。)

本記事内では少し内容を掘り下げましたが、それでも具体的な事件の紹介は控えてします。当時のスキャンダル・不祥事を掘り下げるのが嫌になってきてしまったからです。特に阪神のスキャンダルは大小様々なケースが多数あり、一つ一つ正確に調査するのも骨が折れる作業です。スキャンダル・事件の紹介は一面的な情報だけでなく、なるべく複数文献から正確な情報を調査したいと考えています。しかし、阪神暗黒期の場合そのケースが多すぎる上、どれが重要な事件なのか見極めるのが難しい。これらの理由により、個別の事件を紹介するのは辞めました。

阪神暗黒時代は15年と長く、暗黒の原因も複数の要因が絡み合い、難しい動画作成となりました。また、どこまでスキャンダルや不祥事を掘り下げるべきか、非常に悩まされる制作でした。今後も球団内政治・派閥等の争いなどを掘り下げるのはやりたくないな……と思わされました。

 

今回参考にした阪神暗黒時代関連の野球本については、順次紹介していく予定です。ブログを始めて間もないこともあり、のんびり更新となりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。

それではみなさん、良い野球ライフを!

DAZN

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