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もっと知りたい!ヤクルトの先祖・国鉄スワローズの誕生と歴史

 

 本記事では、YouTube動画「知られざるヤクルトスワローズの先祖!?国鉄スワローズの誕生と歴史」内で尺や制作期間の都合上、カットせざるを得なかった内容について語っていく。

 今回紹介するのは、短命に終わった国鉄幻のフランチャイズ球場と、動画内で紹介できなかった金田以外の国鉄所属の名選手について紹介する。

YouTube本編はコチラ→知られざるヤクルトスワローズの先祖!?国鉄スワローズの誕生と歴史<プロ野球”迷球団”シリーズ>

ブログ版はコチラ→【ブログ増補版】「知られざるヤクルトスワローズの先祖!?国鉄スワローズの誕生と歴史」

幻の国鉄フランチャイズ球場、武蔵野グリーンパーク野球場

画像:グリーンパーク野球場で行われた東立決勝戦(1951年4月23日)

 そんな国鉄スワローズの初代専用フランチャイズ球場となったのが「武蔵野グリーンパーク野球場」である。両翼91メートル、中堅128メートル、5万人を超える収容能力を持つ本格的なグラウンドである。三鷹駅から野球場前を結ぶ中央線の支線も新設された。

 1951年5月5日にプロ野球のこけら落としとして、国鉄スワローズ対名古屋ドラゴンズ戦が行われた。

 しかし、朝鮮戦争による資材不足の影響で球場建設は難航。工期の限られた突貫工事であり、芝の生育が不完全な状態での開場となった。こうした悪条件が重なり、5月の試合は突風により土埃が舞い、客席が見えなくなるほどだった。翌日の新聞には「ほこりパーク」と揶揄された。

 こうした悪印象に加え、当時の感覚的に都心から遠い郊外地という地理条件もあり、選手や観客から好意的な評価は得られなかった。

 結果、1951年に行われた国鉄戦は7試合のみ、翌年以降国鉄の試合がグリーンパークで行われることはなかった。完成から解体までわずか5年、日本で最も短命に終わった球場であった。

 国鉄スワローズは1963年まで後楽園球場を正式なフランチャイズ球場とし、現在の本拠地である神宮球場に移ったのは1964年のことである。

 

金田だけじゃない!国鉄スワローズ名選手たち!

 金田正一のことばかり話してきたため、ここで金田以外の国鉄の名選手を紹介しよう。まずは投手、国鉄の投手で金田の次に名を挙げるとしたら、村田元一の名が上がる。村田は独特のサイドスローから投げるシュートとスライダーを武器に二桁勝利6度、通算118勝を挙げた。1960年にはキャリアハイとなる18勝を挙げている。

 この他、ルーキーイヤーで18勝を挙げた北川芳男、56年でスワローズ史上初の完全試合を達成した宮地惟友らの名前が上がる。しかし金田と村田以外は安定して二桁勝利ができた投手が少なく、やはり層の薄さを感じさせられた。

 野手の名選手では、54年に初のベストナインとなった箱田淳と宇野光雄両内野手。箱田は国鉄初の3割打者となり、宇野は54年から助監督兼任。56年は選手権監督を務め、60年までスワローズ監督を務めた。その箱田から三塁のレギュラーを奪ったのが徳武定之。ルーキーイヤーから6年連続で全試合に出場。国鉄時代に二桁本塁打を4回マークした。

 外野手では55年に31本でホームラン王に輝いた町田行彦。「西の中西、東の町田」と呼ばれたスラッガーで、59年には球団初となるサイクルヒットを達成した。この他、ルーキーイヤーで45盗塁、57年に22HRで本塁打王を獲得し、引退後も長年スワローズなどでコーチを務めた佐藤孝夫。金田正一の女房役として、チームを引っ張った捕手、根来広光がいる。ヤクルトの背番号「27」を正捕手の背番号としたのは、この根来がつけたことから始まっている。

 彼らの他、トレードで獲得した選手として、元南海の飯田徳治、元西鉄の豊田泰光が晩年を国鉄スワローズで過ごしている。

 

制作感想と迷球団シリーズの今後について

 今回の内容はかなりマニアックな内容のため、ボリュームを増やしすぎないように気をつけたつもりだが、結局制作期間はさほど短くならなかった。また、国鉄エピソードも誕生と経緯以外は主に金田についてのエピソードになってしまい、他選手についてや、チーム内のエピソードについては、動画内でほとんど語れなくなってしまったのは残念である。いかに面白く球団の歴史を紹介していくか、内容の絞り込みを行うことが今後の課題だと感じている。

 さて、今回は迷球団シリーズの1回目であったが、今回の動画の反応を見て過去に存在した球団の歴史を紹介するつもりだ。今回はシリーズ初回だったこともあり、あまり「迷」要素を前面に押し出せなかった感じもある。今後の動画ではそういった面を意識して紹介する内容の絞り込みを行っていこうと思っている。

 この迷球団シリーズ、皆さんご存じだろうが、元ネタはニコニコ動画等で多く制作されている「迷列車で行こう」シリーズが元である。今回は国鉄という著名な鉄道会社関連のネタでもあったため、「迷列車」シリーズをかなり意識した動画となった。鉄道ファンの方にも本シリーズを見てもらい、本チャンネルの視聴者になってもらいたい……そういう色目もあってのこの内容となった。

 今後の紹介ラインナップは「近鉄バファローズ」「大洋ホエールズ」「東京・ロッテオリオンズ」などを作成していく予定である。……このラインナップを見てもらってもかなりマニアックな内容になることが予想されるだろう。今回の国鉄だけで迷球団シリーズを終わらせてしまうつもりはないものの、次回作の再生数・コメント数次第では打ち切りになる危険性を秘めている。この動画シリーズをもっと見てみたい!と思っている方はYouTube・ニコニコ動画などで、応援コメントをいただきたい。制作のモチベーションは作業途中で激しく上下する。少しでも皆さんの声に支えていただきたいと考えている。改めて動画へのコメントをお願いします。

 

2022.10.31 泉シロー

 

迷球団シリーズの開始とAmazon欲しいものリストの公開について

今回からプロ野球迷球団シリーズを始めるにあたり、視聴者の方々に野球本のご支援をお願いします。よろしくお願いいたします。 ご提供いただくと、その本の内容の動画が優先して制作されやすくなります。加えて、進捗の遅い動画制作者の尻を叩くことができます。
ただし、提供したからといって必ずしもその本に関連する動画の作成をお約束するものではありません。ご了承ください。
リストは告知なく、急に非公開や一部リストから削除する場合があります。

【想定している動画内容一覧】
・暗黒時代シリーズ:福岡ダイエーホークス90年代、南海ホークス80年代、太平洋・クラウンライターライオンズ、楽天イーグルス

・迷球団シリーズ:近鉄バファローズ、阪急ブレーブス、東京・ロッテオリオンズ、大洋ホエールズ、高橋ユニオンズ

Amazon欲しいものリストへのリンクはコチラ

 

 

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